halphoto☆diary

吊革ボーイとかっこいいお姉さん

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今日もまた1週間の仕事を終え、電車にゆらゆらゆられて家路へ向かっていた。
わたしは長椅子のはじっこに座って本を読んでいた。

途中、小動物のようにかわいい大学生っぽい男の子が乗車してきた。
ミリタリーコートにふわふわの髪。
イヤホンをたらしながら、腰パンといういでたち。
ちょっと不思議系っぽいかんじ。

彼は私の前に立って、吊革にぶらさがりながらゆらゆらゆれていた。

疲れているのだろうか、それとも飲んでいるのだろうか・・・
彼は無意識にものすごくゆらゆらゆれていた。私のテリトリーにも激しく侵入してきた。

すると、電車がガタン!と揺れた。

彼は右方向にふっとんでった。

他の乗客にぶつかりながら、もうすこしで転倒するのではないかと思うほどだった。

彼は戻ってきた。

よく見ると、右手に吊革を持って戻ってきた。

彼は不思議そうに吊革を見ていた。

吊革を正しく持ちながら、なんども自分の手をひねって
ちぎれた革のぶぶんを見ながら、不思議そうにみていた。

彼は、ちぎれた吊革をあたかもちぎれてなかったかのように
鉄の手すり部分にうまくひっかけて偽装していた。

私は心の中で彼につっこんでいた。戻すのかい!と・・・・

でもそんなことは言えないので、そのまま見ていた。

さらに彼は、他の吊革との間隔までこまめに微調整していた。

私は知らずにその吊革に手をかけてしまう人はかわいそうだと思った。

しかし、それでもどうもしっくりこないのか、また吊革をはずして
また不思議そうに眺めていた。

それから彼は、吊革を網棚の上にのっけた。

また電車がゆれた。

網棚の上の吊革は私の上に落ちてきた。

隣に座っていたゲーマーみたいな男子が拾って代わりに網棚にのっけてあげていた。

彼は、ゲーマーの男子にお礼を言っていた。

彼は再び眠りについた。今度は私の真横にある手すりにつかまってまたゆらゆらしていた。

今度は、近くにいたお姉さんに何度もぶつかっていた。

お姉さんは彼を何度もにらんでいた。

彼は、また私のテリトリーに侵入してきた。
ついに彼は手すりにつかまったまま180度回転し、リュックで私のことを押しつぶそうとしていた。

そのときだった。

お姉さんが彼の体をバチーンと思いっきりはたいて、
私のことを指さしていた。

その指は「この人に迷惑でしょ!」と言っていた。

彼は何も言わず、またゆらゆらしていた。

彼とお姉さんと私は結局同じ駅で下車した。

私はお姉さんの肩をそっとたたいて、お礼を伝えた。

お姉さんはサングラスをかけていて、首をちょこっとかしげてニコって笑ってた。
バックには大きなヨガマットが入っていた。

かっこいい・・・・

ヒーローに助けられた後というのはこういう気分なんだろう。


かっこいいお姉さんは好きですか?
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by harunam28 | 2010-11-06 00:57 | ■風景